–––––– § フレーバーの説明 § ––––––
この包種茶は、ひと口目からガーデニアのような華やかな香りがふわりと立ち上がります。花の香りに加えて、わずかにミネラル感のある旨みが感じられ、塩味はなく奥行きのある味わいが広がります。
豊富なペクチン質が口中を包み込むようなまろやかさととろみを生み、後半にはアスパラガスジュースを思わせるような甘い余韻が心地よく残ります。
–––––– § 茶種の紹介 § ––––––
包種茶(ほうしゅちゃ)は、台湾特有の伝統茶のひとつで、「北は包種、南は凍頂」と言われるほど、かつては台湾南北を代表する存在でした。
主に台北の文山区(坪林、深坑、石碇など)で生産され、茶葉は鮮やかな緑色の細長い条索状。茶湯は蜜緑色から金黄色を呈し、香りは蘭、木蘭、クチナシのような高く優雅なフローラル調。味わいは滑らかで、水のような甘さと花の香りが調和した、香り重視の繊細な茶です。
使用される茶樹の品種には、青心烏龍、金萱、翠玉、青心大冇などがあり、それぞれが独自の香りと魅力を持っています。
–––––– § 三径就荒のお茶 § ––––––
三径就荒では、すべての選茶に専用の「茶カード」をご用意しています。製造工程、歴史的背景、製茶師の信念、風味の特徴を丁寧に記録し、第一煎から第五煎までの抽出時間と温度を何度も試しながら記載しました。
この「茶カード」とともに、贈る人の想いがしっかりと伝わり、受け取った方が最も美味しい状態でお茶を味わえるよう設計されています。
言葉はいりません。
自分の味覚を信じて、一杯の茶と向き合いましょう。
彼女(=お茶)が私たちに語りかけてくる、雲と霧、土と雨、そして製茶師の力強く温かな手から生まれた物語に、静かに耳を傾けてください。
古来の魚籠や縄結びの手提げ袋から着想を得て、手触り豊かな淡灰色の紙とモダンでシャープな裁断を組み合わせたパッケージ。上品な金箔の茶ラベルには、風味番号(味の濃さ)と風味の説明が明記されており、贈る相手の好みに合わせて簡単に選べるようになっています。
内容物:※ 坪林包種茶 50g ※ 茶カード 1枚